トンネル技術で未来社会を切り開く
国土の約7割が山地である日本の道路整備においては、「交通の不通区間」や「到達時間の増大」 などの問題が発生し、そのような問題を解決するための手段としてトンネルは地上空間を保全すると ともに、土地利用に大きく貢献する重要な構造物となっています。
弊社はこれらのトンネルの本体・設備に関する計画から維持管理まで一貫した技術提供により、最新技術に迅速に対応し、現場に即した未来社会を切り開くトンネル設計を提案していきます。
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館山自動車道 天羽トンネル
受注年度:平成21年8月
発注機関:東日本高速道路株式会社 関東支社 木更津工事事務所
千葉県富津市に位置するこのトンネルは、供用中の館山自動車道のⅡ期線として延長1,258mの長大トンネルです。
供用中Ⅰ期線の施工実績(切羽や地山変位、計測結果等)や計画地の特殊な施工条件(近接民家、坑口部の長大切土法面の抑制等)に配慮した設計や交通転換に伴うⅠ期線・Ⅱ期線両トンネルの換気設計、供用交通や周辺環境への負荷軽減に努めた施工計画(工事車両の搬入・出路検討、音響検討による対策工の立案等)、坑門景観検討を実施しました。
また、供用中トンネルの健全度を調査しⅡ期線の近接施工が可能な距離をFEM解析により設定しコスト縮減・工期短縮に寄与する平面線形を検討・提案をおこないました。
沖縄環状線 ひやごんトンネル
受注年度:平成16年3月
発注機関:沖縄県 中部土木事務所
沖縄県沖縄市比屋根に位置するこのトンネルは、延長257mのめがねトンネルです。
めがね方式の工法選定は島尻泥岩主体の地山を三次元モデル化、有限差分法による構造体の内変位状況、各近接構造物の変位発生状況、支保工部材の発生応力などを評価するとともに、切羽補強を主体とする補助工法を採用することで安全面での優位性・コスト縮減、工期短縮効果の高い、無導坑式掘削工法を採用しました。
また、情報化施工を目的とした地表面自動沈下測定(自動追尾システム)、坑外構造物傾斜・亀裂測定等の最新技術を活用した計測工の選定、管理基準値の設定を提案しました。